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とりの胸肉

昨日もいつものように特売品を探して夜のスーパーマーケットに行った。

店によって得意不得意があるのは人間のようだと思いながら、私がここで購入するのは「とりにくの胸肉」であることが多い。結構量はあるのだが、よく食べる人間が居るので、助かるのである。ちなみに以前友達が言っていたのだが「この地域のとりの胸肉(国産)の底値は39円」であるらしい。私は大概48円前後で買っているから、彼女にしてみれば合格点じゃないのだろうけれど、他では58円とか68円とかで売っているので、私としては合格点がほしいところである。

とりの胸肉はもも肉に比べて価格が半額に近い。いつも胸肉を買っていて、たまにもも肉を見るとびっくりすることがある。ちなみに外国では胸肉もモモ肉も同じ価格とのこと、国が違えば違うものだなと思う。もも肉はやっぱり脂がのっていて、味が濃い気がするので、美味しいとは思うけれど、胸肉だって結構よいのだ。

例えば、1番の家族のヒットは「とりハム」である。本当にハムのようだから、このさっぱりした胸肉がよく合う。2番目はチキン南蛮である。これはカンタンなわりに、油と酢を使うので味わい深い。ちょっとさっぱり目の肉でも、こってり手作りタルタルソースがたまらない。たぶんユーリンチーなんていうのも応用で合いそうである。3番目はバンバンジーで野菜たっぷりがGoodと思われる。トリがメインでなければとりごはんとか、茶碗蒸しとか、これからの季節食べたくなるものには最適です。安くても材料は使いようで美味しいものができますよね。

一時期、とりの胸肉が「夏バテの疲労回復に一番」という紹介がTVであったときは、「これはまずい、バナナのように値段が上がってしまうかも!」と心配したのだが、心配は不要だった。なぜなら昨日スーパーに行っても48円であったのだ。

なんか、とりとめがなくなってしまいましたが、いいたいことは「とりの胸肉は庶民の味方」ということでした。

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ありがたみ2

私はちいさいころ、ひいばあちゃんっ子だった。
珍しいことにばあちゃんじゃなくて、ひいばあちゃん。ばあちゃんは怖かった。母にも父にもいつも怒られてばかり。だから、私が田舎を訪ねていくと「おぉ、ジョン(お嬢さんの意)、よくきたのぉ。」といって無条件に可愛がってくれるひいばあちゃんが大好きだった。ひいばあちゃんはいつもこっそりとチャイナマーブルという硬い砂糖菓子をくれた。だから、チャイナマーブルを見るとひいばあちゃんを思い出す。

ひいばあちゃんは私が小学3年生の時、97歳で亡くなった。人が死ぬということを初めて間近で知ったのもひいばあちゃんの時だった。当日の事をよく覚えている。春の日差しが心地よい日だったのに、家の中は薄暗く、棺に入ったひいばあちゃんは生きているときと同じように、年季の入った皺だらけだった。その深い皺はいつものようにてかてかと光っていたけれど、いつもは無い紅が口元に差してあって、不自然に感じた。誰もが泣いてはいなかったけれど、棺が運ばれて行ってしまう時に私は思わず棺を追いかけながら泣いたのだった。
大好きなひいばあちゃんはこうして私の前からいなくなってしまって、私は取り残された気持ちばかりが大きくあって、ただ悲しいばかりだった。

あれから30年経つ。
今年、本当はお墓参りに行くつもりはなかったのだけれど、なぜか「ひいばあちゃんに会いにいかなきゃ。」という気分になり、田舎に帰った。声には出さない心の声で「ひいばあちゃん、会いにきたよ。」とつぶやくと、なんだかひいばあちゃんが喜んでいる気がした。
魂という概念は、宗教上のもので、実在しないのかも知れない。でも、なぜかいつも私が苦しくなると、どこかでひいばあちゃんが今でも私の顔を見てにこにこ笑っている気がして、ほっとする。そうすると、いつも気分が解放されて、またがんばってみようかな、という気になる。
生きていたとき、死ぬということをおしえてくれて、魂となってなお、生きるということを教えてくれるひいばあちゃん。私はそんなひいばあちゃんに会えて、ひいばあちゃんのひい孫でよかった。いつも心の傍に寄り添ってくれているひいばあちゃんに、いつものように心の中でつぶやいてみる。

「ひいばあちゃん、ありがとう。」

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                        夏の東椎屋の滝

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