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CMにご注意

世の中のトレンドを見る一つにCMがある。以前は「ふーーん、こんな新製品でたんだーー。」とか、「セールやってるなー。」とか、そんな風にしか見ていなかった。CMの中身というのは主に「これを視聴者に訴えたい」或いは「これを消費者に関心を持ってもらいたい」といったことだとおもう。ところがそれ以外に気をつけてみてみると、盛んにCMをしている業種や業態といった大きな括りでもトレンドがあることに気が付いた。(今まで漫然と見ていて全然気が付かなかった。)

最近気になったのは弁護士事務所のCMだ。以前はそんなマイナーなCMは見たことがなかったのだが、最近やたらと、しかもドラマ仕立てで作っているところもある。CMを流す費用対効果があるから流す、或いは一番CMが効果が大きくなってきたというのはまさにこの不況の中の「多重債務処理」にうまみがあるということなのだった。今朝の新聞に「全国何十社という弁護士事務所・多重債務処理で合計何十何億脱税(数字が不確かですみません)」みたいなことが書いてあった。しかも、正当な報酬に上乗せして報酬を要求してくるために、多重債務処理が行われても依頼者の暮らしは楽にならず、自立への道がない、という、まったく酷い話なのだ。

あとは、消費者金融の中に「○○銀行グループ」と入っていること。いわゆる「サラ金」といわれる高利貸しのバックに大手都市銀行が居て、そういう「サラ金」にお金を出して、高利をむさぼっているということなのだ。銀行が直接貸し付けをしても利率が低く、儲けが薄い。今言われている「貸し渋り・貸しはがし」として、そちらには貸さない。しかし、そうされると資金が必要で困る人が居るわけで、やむなく消費者金融に高利で借りる。(結局上の話の弁護士の多重債務につながってくるのだが・・・。)全く、やっていることにどちらも品位が無い。中小企業、多重債務者など、困っている人を食い物にして恥ずかしくないのだろうか。

もう一つ、やたらと目に付くのは(自動車関係が補助金がつくので売り時というのでやたらと出しているのはわかるとして)パチンコ屋のCMである。これは毎朝の新聞にも必ず折り込まれているので余計に目に付く。パチンコに行く人は黙っていてもいくのではなかろうか?とも思うが、実はこちらはもしかしてもう少しフクザツかも知れない。最近「パチンコ依存症」なる人がかなり多く、テレビでも取り上げられていた。「やめよう、やめよう。」と思っている人がCMを見たら誘惑に負けて条件反射的に出かけて行ってしまうのではないだろうか?こうなるとパチンコの広告も何らかの規制をかけるといった動きになってきそうである。どちらにしろ病気の人を食い物にしているとすれば、許せない、悪いやっちゃ!!

私達が民放を楽しんでみていられるのは、そういったスポンサーからの広告料なのだから、一定の理解を示す必要があるとは思うけれど、中にはこんなCMもあるのだということを考えておくのは自己防衛のために悪くないのではないだろうか。

ちなみに「CMって、英語でなんだっけ?果たしてそういえば英語でCMってきいたことないなーー。Advertisementは「広告?」・・・?Commercialなんとか・・・。」行き詰ったのでwebを見てみると"Commercial Message"。なるほど、そういわれてみればそうだ。しかし、米英諸国ではCMとは使わなくて"TV Commercial"と言うらしい。そうだ。そうだった。いずれにしろ「C(困った)M(メッセージ)」にならないで欲しいものだ。・・・・おあとがよろしいようで・・・・(汗)。

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【触受】レウコクロリディウムという寄生虫

先日なにげにwebでナショナルジオグラフィックをみていたら、「カタツムリのゾンビ」などという物騒な名前のタイトルを見つけた。ゾンビなどというと、最近亡くなったマイケルジャクソンを思い出したりなんかして、ちょっと再生してみた。それは本当に恐ろしい動画であった。

内容はこうだ。
レウコクロリディウムという寄生虫は、オカモノアラガイというかたつむりに寄生する。オカモノアラガイは通常黒い身体をしていて、葉っぱの陰や幹などの自分と同じような色をしたところに隠れている。それがレウコクロリディウムに寄生されると鮮やかな緑色に変化し、目も肥大化し、まるでモンシロチョウの幼虫のような芋虫そっくりになる。それだけでなく、普段は隠れているそのかたつむりは寄生されたために行動まで変化し、葉の上などの目立つところにわざわざ出て行く。そして、芋虫を好物としているヒタキなどの鳥類はそのカタツムリの目をついばむ。そうやってまんまとヒタキの体内に入ったレウコクロリディウムは産卵し(ヒタキの体内は産卵にとても適している)、また糞として、体外に排出される。葉の上に落ちたその糞を、オカモノアラガイが食し、寄生されるという循環をしている。
ナレーターは言う、「皮肉なことに、レウコクロリディウムに寄生されたオカモノアラガイは寄生されない個体より長生きする。」。

「皮肉なことに」というのは、実は私は正しくない、と直感で思った。この循環が起こるまでの壮大な生物の物語を感じたからだ。つまり、この寄生虫は「オカモノアラガイ」というかたつむりの姿態や行動を変えるだけでなく、延命までさせて自分達が生き残る循環の時間を優位にしているのだ。或いは、それはそのような循環を作り上げることのできた寄生虫のみが生き残ってきた、といえるのではないだろうか。
今飼っているメダカだって、毎日10近くの卵を産む。しかし、無事に水草に着床できたものはそのなかの一部で、受精しているものはその中の一部で、さらに途中で腐敗してしまったり、他の生物に食べられたりして結局生き残るのはほんの、ほんの一部なのだ。この寄生虫が「オカモノアラガイ」というかたつむりに寄生してから、困難にあたり、その一部がかたつむりに少しの変化を促し、そして、それ以外のものは生き延びず、変化をしたものの一部がさらにヒタキに見つかりやすいような行動を促し、ヒタキの体内に入る。そのチャンスはもちろんかたつむりが延命したほうが確率は高い。こんな、他の適応しない命を淘汰しながら、優位な変化を遂げたものが命をつなぎながら、さらに自分達の種を残すために日々変化している。

私はいまさらながら命の恐ろしさを感じた。これが命といえるのか、福岡伸一さんの定義によれば難しいのだが、変化をするという一面を考えると「インフルエンザウィルス」といった病理もさまざまな変化をし、人間の生命を脅かしている。人はそれに対抗する薬を作る。そうしてさらにそれに対応していくインフルエンザのみが生き残る。生き残ったものは人間の体内でそれ以上に適応したものだけが広がっていく。そして人はさらにそのウィルスに効果がある薬を生み出す・・。これだけ見ていれば追いかけっこだけの気がするが、実は、ウィルスが変化をし、薬に対する耐性を獲得するのと、薬が生み出されるスピードだけなら互角かも知れないが、それらの薬が人間の体内で害を及ぼさないようにするように人間の身体が変化するとは思えない。どんなすごい薬も、人間の身体が変化しない以上は、使用制限がかかるのだから、ウィルスだけが最強になっていく。そして人は壊滅的にウィルスに冒されていく・・・。

こんなことを言っては製薬会社の人に申し訳ないが、薬を作り続けることが、本当に正しいのかわからなくなってくる。救えなかった命が助かっていることも事実なんだろうけれど、いずれそんなことはおかまいなしに、人はあっという間に絶えていく可能性も逆にあげていっているのではないのだろうか。

そのうちウィルスに汚染されると長生きして、ウィルスに優位な薬や環境を作り始める人種も出てくるのではないかと思うと、ゾンビという言葉が本当にリアルに感じられてきた。
命とはもろくて、危険なものなのだという自覚を持ち続ける必要があると、心の底から感じた動画であった。
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